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2023.06.08

「beauté A」キャンペーンの成功のカギは共感力!?イマドキのSNSマーケディングとは

近年、SNSをマーケティングのツールとして活用する企業が増加しています。しかし、SNSを活用すると言っても何を考えるのか、実際にどういった効果があるのか、いまいちピンとこないと思います。そこで、今回は弊社でお手伝いさせていただいたSNSキャンペーンの事例を施策結果を交えてご紹介します。

「beauté A」キャンペーンの成功のカギは共感力!?イマドキのSNSマーケディングとは
目次

    インフルエンサーと連携した『beauté A』の漫画キャンペーン

    詳しい説明の前に、まずは実際に行ったキャンペーンの概要について簡単に説明いたします。

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    SHARP様の美容家電ブランド「beauté A」の公式Instagramアカウントで行ったキャンペーンです。ブランドコンセプトである「キレイになりたいと願うすべてのひとを応援したい」という気持ちを込め、大人も胸キュンしてちょっと元気になれるコンテンツを投稿して広告を配信しました。

    • 漫画を使用したコンテンツで2021年12月23日から2022年2月10日の期間で全4回更新
    • ターゲットは20~30代の中間〜⾼所得層⼥性
    • 「主夫をお願いしたらダメですか?」など数多くの漫画を手掛けられている弓家キョウコ先生に今回のキャンペーンのために描いていただいた4話完結のラブストーリーを掲載
    • 上記の漫画についてInstagram広告を配信
    • 漫画のイラストを使用したEGM(社員発信のコンテンツ)を投稿

    公式アカウントで実際の投稿を確認できます。アカウントのイメージを掴むためにも、ぜひInstaglam上で一度ご覧になってみてください。
    シャープ beauté A(ボーテアー)公式Instagram

    ユーザーに響くアカウントへ育てるために

    今回のキャンペーンで解決すべき課題は一言でいうと「ユーザーに響くアカウントを育てること」でした。

    • 公式アカウントの運用目的は商品(beauté A)の認知拡大
    • 定期的に情報発信を行ってきたが、フォロワー数が伸び悩んでいる
    • ターゲット層(30代の働くママ)に響く発信をしたい
    • ユーザーとのコミュニケーションが取れていない

    また、アカウント固有の課題とは別に、SNS全体でいかにもキャンペーン広告的な表現をユーザーは見飽きているのではないかという問題意識がありました。投稿の中に挟まる広告に慣れているユーザーは興味のない情報を自然と飛ばして読む癖がついています。そのため、ターゲットの目にとまるのはどんな表現なのかを考えるのも重要なポイントでした。

    こういった課題を解決できるクリエイティブを実現するため、担当者様からスタイルメントへご相談をいただき、企画検討が始まりました。

    漫画を使った「広告らしくない」ビジュアルづくり

    自然な形でターゲット層の目に興味を持ってもらうために、漫画を用いることは早い段階で決定しました。日本人にとっては馴染みが深く、特にターゲットである20〜30代はSNS上に流れてくる情報から新しい漫画に興味を持つケースも少なくないので、今回の施策に最適なコンテンツです。

    重要なのは、漫画で取り扱う題材と、それにピッタリの漫画家さんを選ぶことでした。ターゲット層に人気のある漫画タッチのサンプルを用意して、商品ブランドのイメージを表現するのにふさわしい方向性を絞り込んでいきました。

    たくさんの候補の中から、「主夫をお願いしたらダメですか?」を代表作に数多くの人気漫画を手掛けられている弓家キョウコ先生へ依頼しました。繊細なタッチからビジュアル面でSNSとの親和性が高く、読者に共感されるストーリーづくりに強い点が決め手でした。

    広告としてのPR効果を両立するためのコンテンツ展開

    ユーザーに寄り添った「広告らしくない」コンテンツ作りを目標にスタートした企画ですが、beauté Aの商品広告としてもしっかり機能することがキャンペーン施策としては欠かせないポイントでした。漫画の雰囲気を壊さないようにしつつ、広告としての機能も果たすために、漫画とセットで投稿する商品バナーと、漫画のイラストを使って単体で投稿する商品バナーの2種類のコンテンツを展開する設計にしました。

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    漫画の末尾につける商品バナーは次回予告として、次回の投稿も楽しみにしていただけそうなコピーを配置しています。広告バナーには、漫画の中の二人が近づいていく様子に添いながらもbeauté Aの特徴も説明するコピーを入れました。広告としての要素はメインコピーと商品名だけに絞り、できる限り漫画のイメージを崩さないようにデザインしています。

    SNSマーケティングを成功させるために必要なのは「共感力」!

    今回の施策は、予算から算出していた予測数値を大幅に上回る結果となりました。約600万件のリーチ数を記録し、フォロワー数も施策前後で倍以上に増加しました。

    また、長年新しいことにチャレンジされているSHARP様の中でも、従来のSNS施策と毛色の違う内容で、攻めた企画として社内で注目されていたそうです。

    • 明確なターゲットの設定と市場分析

    SNSはユーザーの情報を年齢・性別・国など詳細に分析しています。また、Instagramなどではユーザーが興味関心のある、情報が優先的に表示されます。そのため、明確にターゲットを設定することで、他の広告では難しい、狙ったターゲットに向けた施策が可能になります。

    また、広告のクリエイティブも、従来の広告手法の延長線上で企画すると、競合と似たような表現に最適化されてしまい、結果としてユーザーにとっては見飽きたSNS広告になりがちです。今回の施策では漫画を用いましたが、ターゲットに合わせて、市場に埋もれない表現・コンテンツを模索するのが成功の鍵になってくると思います。

    • ユーザー目線のコンテンツづくり

    今回は初期の段階から「広告らしい表現ではなく、忙しい女性が共感性のあるストーリーでコンテンツを楽しんほしい」という、ユーザーに楽しんでもらうことを第一にしたことも、想定以上の反響に繋がった要因の一つだと分析しています。

    企業目線での情報発信ではなく、ターゲットとなるユーザーが何を求めているのかを考えるのは、いざ実践しようとすると意外と難しい所だと思います。ユーザーに寄り添ったコンテンツをつくるためにどこまで企業側がアピールしたい要素を抑えられるか、社内の理解を得ることも重要なステップと言えそうです。

    • 「すごいもの」より「共感できるもの」が求められる

    昨今「共感マーケティング」という言葉が生まれるほど、ユーザーに共感してもらうことが重要になっています。どんなに表現として美しい広告でも、自分に関係のないことだと、全然興味が湧かなかった経験がみなさんにもないでしょうか?

    SNSが普及してユーザー同士の情報交換が活発になったことで、商品の魅力訴求は企業側の一方的な情報発信だけでは完結しなくなりました。現在、ユーザーは「誰が販売しているか」「どんな感想を投稿されているか」を購入への決め手とすることが多くなっています。商品自体の魅力よりも、商品をとりまくストーリーを自分と重ね合わせて共感できるかどうかに重きを置くようになってきたのです。

    共感を集めるコンテンツは、ユーザー自身の手で他のユーザーへ共有されやすく、さらなる拡散に繋がっていきます。商品の魅力をいかに伝えるかという視点を少し変えて、自分たちの商品はどんなところで共感を集められるかを考えてみると、突破口が見つかるかもしれません。

    まとめ

    今回はSHARP様の事例をもとに、SNSでの施策のポイントをご紹介させていただきました。

    SNS広告が他の広告媒体と大きく違っているのは、ユーザーが発信する投稿と企業が発信する広告が同じように流れ、広告に対するコミュニケーションがリアルタイムで発生することです。ユーザーの目線に立ち、ユーザーに楽しんでもらえるコンテンツを作ることが、広告の壁を越えた結果を出すことに繋がってくるのではないでしょうか。

    スタイルメントでは、クライアントが持っている課題を客観的に分析し、その先にいるお客様に喜んでいただくための施策立案をお手伝いいたします。まずはご相談から、お気軽にお問い合わせください。

    お問い合わせフォームはこちら

    また、今回ご紹介したSHARP beauté A(ボーテアー)公式Instagramでは、キャンペーン施策以降もbeauté Aの魅力を引き続き発信されています。ぜひご覧ください。

    弊社でもユーザーの見たい!知りたい!情報を発信できるよう、Instagramを運営しております。こちらもぜひご覧いただけますと幸いです。
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