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2019.02.20

印刷のはなし

現在スタイルメントでは社内にオンデマンド機を導入して名刺やチラシの印刷を社内で行えるようになっています。デザインの世界では技術の進歩にあわせて社会のニーズも変化していきます。今回は現在に至るまでの、デザインを印刷する技術の進歩とニーズの変化をまとめました。

印刷のはなし
目次

    (1)デザインをすることだけが求められていた時代

    ~指定原稿での入稿~

    この方式がメインだったのは30年近く前の話らしく、ちょっとイメージしづらいかもしれません。当時は制作したデザインを印刷用の「版」におこすために、製図用の紙の上にロゴやテキストなどを乗せて印刷線や寸法を記載した「版下」と呼ばれる原稿を作成していました。版下の作成には写植などの専門的な技術が必要なため、デザイン会社はデザインを版下作成用の「指定原稿」に起こしたものを版下制作会社に入稿して、印刷できる形に整えてもらっていました。

    ■印刷までの流れ
    デザイン会社→版下会社→印刷会社

    ■求められるもの
    デザイン+指定原稿作成のノウハウ

    (2)デザインを印刷データ化するところまで求められる時代

    ~DTP(デスクトップパブリッシング)~

    PCや制作ソフトの進歩に伴って、DTP(デスクトップパブリッシング)、デザイン~印刷用のデータ作成までをPC上で一貫して行う方法が普及しました。現在では当たり前になっていますが、画面に表示されているデザインをそのまま印刷できるというのは革新的なことでした。この流れに対応するために、PCや制作ソフトの操作スキルがデザイナーには求められるようになりました。

    ■印刷までの流れ
    デザイン会社→印刷会社

    ■求められるもの
    デザイン+DTPのノウハウ

    (3)デザインから印刷まで一貫して行うことが求められる時代

    ~社内で印刷~

    デジタル印刷技術の発展によって、オフィスに置けるようなコンパクトなオンデマンド機でも、少部数の名刺やA4サイズの印刷物であれば実用的なクオリティで印刷できるようになってきました。印刷技術への理解が求められますが、試し刷り~納品用の印刷まで社内で完結できるようになるため、スピーディーにお客様に納品できるようになります。

    ■印刷までの流れ
    デザインから印刷までデザイン会社で!

    ■求められるもの
    デザイン+印刷のノウハウ

    まとめ

    ……という流れで、より踏み込んだ領域の仕事がデザイン会社に求められるようになってきました。皆様のご期待に応えられるよう、どんどん新しいノウハウを吸収してまいりますので、よろしくお願いいたします!

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