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2021.01.28

【顧客の姿、見えてますか?】専門家じゃない人のためのアクセス解析

自社のWebサイトに日々どのぐらいの人が訪れてどこを見てくれているのか、どの程度把握できていますか?非対面での営業活動が日常になった昨今、アクセス動向の把握は顧客分析のスタート地点といっても過言ではありません。顧客の姿を知り、ニーズに応えられるWeb運用を始めましょう。

【顧客の姿、見えてますか?】専門家じゃない人のためのアクセス解析
目次

    なぜいまアクセス解析が重要なのか

     多くの企業にとって非対面での営業が日常になった今、企業のイメージは営業担当や代表の人柄よりもWebサイトに載っている情報が先立つようになってきています。営業活動や商談の実務レベルでWebサイトの閲覧状況が大きく影響を及ぼすようになってきています。
     これまではサイトの運用にかかわる立場の人だけが把握しておけば事足りていましたが、Webの担当者以外も自社のWebサイトの数値について最低限知っておく必要が出てきました。

     もし、それ以前にいま自社のWebサイトについて把握している人がいないような場合、または把握できる人はいても事業方針を決める場へ反映されていないような場合は、いち早く把握できる体制を整えることをオススメします。

    専門知識がなくても理解できるものなの?

     アクセス解析、データの分析というと専門的で難しいことのように感じられるかもしれません。しかし、Webサイトのアクセス解析で知ろうとするのは『ユーザーがどのように行動したか』です。私たちは普段から一人のユーザーとしてWebサイトを利用しています。だから、アクセス解析で追いかける基本的な項目は、ちょっとした説明を見れば何を意味する数字か感覚的に理解できるはずです。
     常に人の行動が先にあって、その結果としてデータがついてきます。数字を直接理解しようとするのではなく、誰かがパソコンやスマホ操作している場面を想像してみてください。

    把握すべき7つの項目

    では具体的に何を把握すればいいのか、大まかに7つの項目に分けててみました。

    • アクセス総数(セッション数・PV数)
    • どのぐらいじっくり見られているか(回遊率・平均閲覧時間)
    • よく見られているページはどこか(PV数の順位)
    • 入り口になっているページはどこか(ランディングの順位)
    • サイトへの流入経路(検索・SNS・その他)
    • 検索キーワード
    • 成果の獲得数

    この7項目を順を追って把握することで、サイトの課題や改善点が見えてきます。

    サイト全体の性質について知る(1~3)

    前半3つの項目でサイト全体の性質について把握できます。
     【アクセス総数(セッション数・PV数)】
     【どのぐらいじっくり見られているか(回遊率・平均閲覧時間)】
     【よく見られているページはどこか(PV数の順位)】

    ■アクセス総数(セッション数・PV数)
     まずはサイト全体にどのぐらいのペースで人が訪れているのかを知りましょう。月に100件の訪問と1万件の訪問のサイトでは打つべき施策も変わってきます。
     「PV数(ページビュー数)」は単純にサイト全体のページが見られた数の総数です。「セッション数」はユーザーがサイトに訪れた回数で、1ページだけ見た場合も10ページ見た場合も1回としてカウントされます。PV数はユーザーの性質によってばらつきがあるので、サイトの賑わいはセッション数でイメージするとぶれが少ないです。

    ■どのぐらいじっくり見られているか(回遊率・平均閲覧時間)
     次にサイトがどのぐらいじっくり見られているかを知りましょう。ページ単位と時間単位、2つの軸で確認することでより正確にサイトがどの程度じっくり見てもらえているかを把握できるようになります。
     「回遊率」は1回あたりの訪問で何ページ見てくれているかという指標です。「平均PV数」とも言います。サイトの作りにもよりますが、回遊率が高いほどユーザーは御社のコンテンツに興味を持ってくれていると考えられます。「平均閲覧時間」は読んで字のごとく、ユーザーがサイトを見てくれている時間の平均です。こちらはページ数ではなく時間で測ります。
     1ページ当たりの情報量が多いサイトでは、回遊率はそれほど高くないけど平均閲覧時間は長いということがあります。また、回遊率は高いけど、ページの情報量の割に閲覧時間が短い、という場合はユーザーが求めるコンテンツにたどり着くまでにサイト内で迷わせてしまっているということも考えられます。

    ■よく見られているページはどこか(PV数の順位)
     サイト内で人気のページはどこかを知りましょう。見てほしいページと実際に見られているページは一致しているか、思わぬページが人気だったりしないか、など。サービスごとにページが分かれているサイトでは人気の商品がわかりやすく把握できます。
     ページごとに改修を行う際は、よく見られているページに行うと成果が把握しやすいです。

    サイトにたどり着くまでの道筋について知る(4~6)

     サイト全体の性質を把握できたら、以下の項目でユーザーがどうやってサイトにたどり着いているかを知りましょう。
    ・入り口になっているページはどこか(ランディングの順位)
    ・サイトへの流入経路(検索・SNS・その他)
    ・検索キーワード

    ■入り口になっているページはどこか(ランディングの順位)
     まずはサイトの訪問時に最初に訪れた(ランディングした)ページの順位を見てみましょう。サイトの入り口というとトップページをイメージされると思いますが、ユーザー視点では、検索やSNSからのリンクで商品ページや、読み物のページからサイトに入ることも多くあります。
     Webサイトはページの数だけ入り口があると言えます。どこがユーザーにとっての入り口になっているかを把握することはアクセス傾向を把握するうえで重要な項目です。

    ■サイトへの流入経路(検索・SNS・その他)
     こちらはそのまま、どの媒体からサイトに入ってきているかを把握しましょう。大まかには検索エンジンからの訪問が中心なのか、それ以外の訪問が多いサイトなのかを把握できていれば大丈夫です。
     この項目を把握しておくことでアクセス数を増やそうと思ったときにどこに施策をかけるべきかの判断材料にすることができます。

    ■検索キーワード
     ユーザーがどんなキーワードで検索してサイトにたどり着いているかも把握しておきましょう。検索時のキーワードはサイトに期待する内容であり、それに応えられるサイトになっているかどうかは訪問後の成果に直結します。
     コンテンツ更新を行っているサイトでは更新内容の方針決めに役立ちますし、思わぬキーワードから訪問されていて、そこから潜在需要が見つかることもあります。

    サイトの成果について知る

     最後に、一番重要なのは成果の獲得数です。これまでに見てきたサイト全体や訪問経路の数値はすべてこの成果の獲得数をどうやって伸ばしていくかを考えるための数値とも言えます。Webサイトを評価するとき、アクセス数全体をどのぐらい成果の獲得数に変換(コンバージョン)できているかという考え方でCV数、CV率と呼ぶことが多いです。
     成果の獲得数があと少し目標に達していない場合は、ページ単位の改善で目標に到達できそうな箇所を探しましょう。成果の獲得数が大きく足りない場合は、成果獲得のためのコンテンツ追加や集客施策を検討する必要があるかもしれません。
     お問い合わせや資料請求、商品の購入など、サイトによって目標とする成果は様々です。もし現在サイトの成果目標が設定されていない場合は、まずは目標を設定するところから始めましょう。

    数値の確認・共有方法について

    実際にこれらの数値を確認する方法については以下の3つが考えられます。

    • Googleアナリティクスを直接確認する
    • データポータルを利用してレポートを作成する
    • 有料のレポート出力サービスを利用して確認する

     一つめの「Googleアナリティクスを直接確認する」は一番確実で手っ取り早い方法です。詳細な分析を行えるように豊富な機能があるので、慣れるまでは少し大変ですが、前半3つまでの基本項目は概要ページで確認できるのでまずはそこだけ見てみてもよいかもしれません。
     ただ、アナリティクスでの直接確認は社内の認識共有には向いていません。単純に覚えるが大変というのもありますが、確認できる項目が多岐に渡っていて、実際には違う数値がページをまたいで同じ呼び方をされていたりするからです。規模にもよりますが、数値についての認識を揃えるためには下2つのいずれかのほうで共通のレポートを共有することをおすすめします。

    ■データポータルを利用してレポートを作成する
     Googleデータポータルという、複数のデータを連携させてレポートを編集するサービスがあります。社内にGAについてある程度理解している、あるいは他の業務ですでにデータポータルを活用している人がいる場合は、こちらで専用のレポートを作成することが選択肢に入ってきます。
     はじめにフォーマットを作る手間はかかりますが、後々追加で確認したい数値が出てきたときに社内ですぐに拡張が可能な点は大きなメリットです。

    ■有料のレポート出力サービスを利用して確認する
     社内にアナリティクスを触れる人がいない、またはフォーマット作成の手間をかけずに運用を開始したいという方には有料のレポートサービスが有力な選択肢です。
     費用感はサービスによって様々ですが、安価なサービスであればフォーマット作成や毎月の更新にかかる社内工数より安く抑えられると思います。高価なサービスはそこでしか確認できない独自の分析ツールやコンサルティングをセットで提供していることが多いです。

    STYLYについて

     最後に弊社が提供しているレポートサービス「STYLY」を紹介させてください。月1万円~で今回ご説明した項目についての詳細なレポートが毎月発行されます。
     経営者が把握するためのレポートとして、運用改善に必要な情報に絞ってまとめてあり、各ページに項目の説明が載っていてるので、社内共有にも最適です。オプションで毎月のレポート分析や、分析結果からの改善提案も行っています。

     弊社のお客様には3か月間無料のトライアルを提供しています。詳細な資料やトライアルについては気軽にお問い合わせください。

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