必要とされているデザイン
顧客の課題を解決するため、
「ちょっといいデザイン」に
こだわり続けたい
これまでに誰も見たことがないようなイノベーティブなデザイン。すべての人をうならせるような尖ったデザイン。そんな仕事を理想形のように思い浮かべている人も多いかもしれません。しかし、常にイノベーティブで先鋭的なデザインを追いかけ続けていたら、デザイナーは潰れてしまいます。何よりも、イノベーティブで先鋭的なデザインだからといって顧客の課題を必ず解決できるとは限りません。
むしろ私たちの日々の仕事で求められるのは「ちょっといいデザイン」。顧客の課題を理解し、現状のリアルと向き合いながら、少しずつ良いデザインへと変えていくことが大切なのだと考えています。同様に、デザイナーは常に最新トレンドを意識すべきではあるものの、遠い未来の流行まで予知できるわけではありません。古くなってしまったデザインを刷新したいというご依頼が多数寄せられる中で、無理をしすぎずに「ちょっと新しいデザイン」を提案していく。そうした着実な仕事によって顧客の課題解決に貢献することこそ、プロフェッショナルに求められる価値ではないでしょうか。
身の丈に合わない背伸びをすることなく、自らの力量でできる「ちょっといいデザイン」「ちょっと新しいデザイン」に最大限挑んでいく。そして、足りない力を認識して新たな学びを重ねていく。デザイナーという仕事を持続可能なものとするためにも、こうした考え方が重要だと思っています。
企業とともにある存在に
依頼された制作物を返すだけではない。
企業のブランディングに伴走し、
デザインの付加価値を伝える
昨今では、世の中全体でデザインへの期待や関心が高まり続けています。「デザインシンキング」や「デザイン経営」と呼ばれる概念が広く語られるようになり、デザインの力を企業活動に取り入れ、ブランド構築やイノベーション創出につなげようとする動きも盛んになってきました。クリエイティブに関わる私たちにとっては追い風が吹いている状況です。
そんな時代だからこそ、私たちは一つひとつの現場を起点にして、デザインの意義を啓発していく存在でありたいと強く思っています。ロゴマークの制作をご依頼いただいたとしても、ただロゴマークだけを返すような仕事はしたくないのです。そのデザインにはどんな意味があり、どのように活用することでブランド力を向上できるのか。デザインによって発揮される付加価値の部分まで、丁寧に伝えていかなければならないと考えています。そんな仕事にこそ、クリエイティブに携わる者としてのやりがいがあるようにも感じます。
おかげさまでスタイルメントは、地場の経済を支える中小企業から日本を代表する大手企業まで、幅広い顧客層に対してブランディング戦略策定の段階から携われるようになりました。顧客が求める真のブランド力は、顧客との共創によってのみ生まれます。私たちはこれからも顧客企業に伴走し、経営トップや働く方々の思いを受け止めながら、価値あるデザインを生み出していきます。
社会とともに私達も成長する
プロセスマネジメントを重視。
個人の頑張りだけに頼らず、
次世代クリエイターが育つ場所へ
これからの時代を担うクリエイターには、どんなあり方が求められるのでしょうか。もしあなたがデザイナーなら、ただひたすらにスキルと時間を捧げ、良いデザインを一生懸命に生み出すことが使命だと考えているかもしれません。もちろんそれは間違いではありませんが、顧客や社会へ貢献する使命を持つ組織としては、個人の頑張りだけに頼り続けてはいけないと考えています。
スタイルメントが大切にしているのは、良いデザインを生み出すためのプロセス。一つひとつの案件を俯瞰し、時系列に沿ってタスクを分解するプロセスマネジメントの手法を磨いています。たとえばロゴマーク制作に取りかかる際には、マーケティング調査や競合調査も必要となるでしょう。そのための情報や資料をいかに効率よく迅速に集めていけるか。そうした知恵を共有することもプロセスマネジメントには欠かせません。同様に、ベテランと若手が同じ場所で、同じ立場でアイデア出しできるようにすることも重要です。ベテランならではのノウハウと、若手ならではの新しい感性を融合することで、個人の頑張りだけに頼ることなく「ちょっといいデザイン」を生み出せるからです。
こうした体制のもと、次世代を担うクリエイターが着実に成長できるように支援したいと思っています。無理をする必要はありません。焦る必要もありません。長期的な視点で、成長のために必要なプロセスを学んでいただけるとうれしいです。