何が流行る?2026年のWebデザイントレンド予測!
こんにちは、スタイルメントのデザインチームです!
ここ数年、AIの台頭によってデザインの「作り方」や「価値」が大きく変わってきたように思います。「AIでデザインが作れるなら、デザイナーはいらなくなるのでは?」という極端な声を目にすることも…。
果たして、AI時代のデザインはどのような方向へ進んでいくのでしょうか!?
この記事では、近年のWebデザインの流れを振り返りながら、2026年に注目が集まりそうなデザイントレンドについて考えてみたいと思います!
AI時代のデザインはどこへ向かう?
デザイントレンドの振り返り
まずは、ここ数年〜10年ほどのWebデザインのトレンドを振り返ってみます。
長らく主流だったのは、立体感や質感を極力排した「フラットデザイン」でした。その中で、「マテリアルデザイン」のように、影や重なりによって情報の優先順位を視覚的に伝えたり、操作に応じて自然に動くアニメーションを取り入れるアプローチが登場し、視覚的な分かりやすさと操作性の両立が図られてきました。そして、「ニューモフィズム」や「グラスモーフィズム」など、シンプルでありながら、さりげなくリッチな表現が流行していたのも、記憶に新しいですよね。
また、パララックスやマイクロインタラクションといった動きの演出も発展し、ユーザー体験を高める表現として定着しています。
AIの著しい発展
そして、昨年、2025年は、AIによる画像生成のクオリティが飛躍的に向上した年でした。GoogleのNano bananaをはじめとして、各社のAIで高性能な画像生成が可能に。一見、AIを使用したと分からないほど自然なビジュアルの生成も可能になってきています。
実際の制作現場においても、ラフ制作やアイデア出し、ビジュアル素材の生成など、制作過程のさまざまなフェーズでAIが活用されるケースも急速に広がっています。従来は時間やスキルを要していた工程にも活用が進むことで、より高度なアウトプットの実現にもつながっています。
また、デザイナー以外でも一定以上の完成度のビジュアルを作れる時代になり、デザイン全体のレベルが底上げされました。
こうした技術の進歩とともに、受け手側のビジュアル表現に対する受け止め方も変化し、「ただ整っているだけ」のデザインでは、人の心を動かしづらくなってきているというのが、昨今の流れだと感じています。
実際に、2025年に注目されたデザイントレンドとしては、インパクトのあるタイポグラフィや、無骨でビビットな印象のネオ・ブルータリズム、ダイナミックなスクロールアニメーションなど、個性を前面に出したデザインが見受けられました。
では、これまでの流れを踏まえて、2026年はどのようなデザインが注目されていくのでしょうか。
2026年のWebデザイントレンド予測
生成的ビジュアル表現
AIの普及によって、これまでのデザインプロセスでは生まれにくかった、複雑で構造的なビジュアル表現がWebデザインの中でも見られるようになってきました。
「規則」と「不規則」がシームレスに混在した形状や、リアルな質感を持ちながらも現実には存在しないテクスチャの表現などは、視覚的な違和感を生み出し、強く印象に残るデザインとなっています。

上記のサイトでは、金属とも液体ともつかない質感や、自然物と人工物が融合したような、少し不思議で新鮮な印象のビジュアルが使われています。
AI生成っぽい、エッセンスとして不自然さが加えられたような表現には独特の面白みがありますね。

上記のサイトでは、液体ガラスのようなオブジェクトが光を反射させながら回転しています。思わず見入ってしまう美しさ…!
これらの表現は、具体的な情報を正確に伝えるというより、雰囲気や世界観を直感的に伝える表現として使われるケースが増えていきそうですね!
体験を重視した3D表現
3D表現を使ったWebサイトもここ数年で一気に増えてきました。3D表現はより現実に近い描写が可能なため、Webデザインが「見る」から「体験する」へと移行しつつあるように感じます。

上記のサイトは、商品の3Dオブジェクトを中央に配置し、スクロールに連動させることで、手に取っているかのような没入感のある演出を行っています。

また、上記のサイトでは、抽象的な3Dアニメーションを使って、直接的なビジュアルで表現しにくい事業内容や価値をなめらかに伝えています。
現実に近い、一歩踏み込んだ体験を設計できるのが、3D表現の特徴です。
クラフト感のある表現
AIをはじめとしたテクノロジーの進化とは対照的に、人の手を感じさせる表現にも注目が集まっています。あえて崩したレイアウトや、手描き感のある線などが活用され、いわゆる「デザインされた不完全さ」がトレンドになってきています。

上記のサイトでは、手書き感のあるマーカーの表現や、緩いタッチの線画のイラストが取り入れられています。背景のベタ塗りやタイポグラフィといったデジタル的な要素に、クラフト感のある要素を組み合わせることで、独特の印象を生み出していますね!

https://miu-miu-holiday-season-2025-master.monogrid.io
また、上記のサイトでは、ランダムにノイズが入るアニメーションと、切り絵のようなラフな輪郭のイラストを使用し、完全さをあえて崩した印象を表現しています。音量ON/OFFのボタンも手描きのマークになっていて、遊び心を感じます!
完璧な表現が簡単に作れる時代だからこそ、 あえて整えすぎないデザインが、見る人の印象に残りやすくなっているのかもしれません。
レトロデザイン
レトロな表現も、引き続き注目されているトレンドのひとつです。
時代とリンクしたデザインは、人の記憶や感情を呼び起こす力を持っています。若い世代には新鮮な表現として、上の世代には懐かしさを感じさせる表現として刺さります。

https://year-of-love.exploresyndrome.com
上記のサイトは、昔のポップカルチャーを連想させるような、明るい配色とベタ塗り、線で縁取ったイラストなどを使用しています。当時の表現が、現代的なUIとともにWebデザインに蘇っているのは不思議な感じがしますね!

上記のサイトは、10年以上前のウィンドウズOSの画面を再現しています。懐かしい…!このサイトのように、当時のデバイスやシステムをデザインに活用すると、レトロな雰囲気が醸し出しやすいですね。
AIの普及によって、合理性や効率が重視される空気感があるからこそ、少しチープで、隙があるようなレトロな表現が、人の心を揺さぶるのかもしれません。
個性の強いデザイン
個性の強いデザインも、AIが普及する中でより価値が高まっているトレンドです。
一定のクオリティを持つデザインを素早く生成できるようになった一方で、「どこかで見たことがある」表現も増えつつあります。そんな中で、作り手の価値観やクセが強く表れたデザインは、目に留まりやすく、印象に残るものになっています。

https://www.wildishandco.co.uk
上記のサイトは、写真やテキスト、ボタンといった要素が、積み木のように重ねられたデザインです。キャッチコピーやメニューのリンクといったUI要素までもがグラフィックの一部として扱われており、遊び心が素敵なサイトです!

上記のサイトは、タイポグラフィと罫線がビジュアル要素の中心となっており、配色もモノトーンに抑えられたデザインです。「個性がある=派手」ということではなく、こうした意図的な制限を伴う表現も、明確な作り手の意図が伝わってきます。
デザイントレンドを上手に制作に取り入れるには?
デザイントレンドを制作に取り入れる前に、制作物の目的や役割を考えることが重要です。
「なぜ流行っているのか」を言語化する
流行っているデザインを観察し、「なぜ今この表現が選ばれているのか」「どうして多くの人に響いているのか」を自分の言葉で解釈することが重要です。
大切なのは、正解を見つけにいくことではなく、自分なりに理由を考えて言葉にしてみることなのではないかと思います。そうすることで、制作時に使える「デザインの引き出し」として、自分の中にストックしておくことができます。
デザインで解決したい課題とつなげてみる
トレンドを取り入れる際は、制作しようとしているデザインの目的やターゲット、解決したい課題をあらためて整理する必要があります。
注意が必要なのが、「トレンド感があること」自体が、 必ずしも正解になるわけではないということです。デザインという言葉を聞くと、 「かっこいい」「おしゃれ」「流行」といったイメージが先行しがちですが、 本来は情報を正しく伝え、課題を解決するための手段です。
トレンドはスタイリング面に現れることが多いため、使い方を誤ると、かえって情報の伝達力を弱めてしまう点にも注意が必要です。
トレンドは変わることを念頭に
デザインのトレンドは、日々変化していきます。そのため、企業のロゴマークなど、長期的に使われる制作物に対して、安易にトレンドを取り入れてしまうと、時間の経過とともに古い印象になってしまうこともあります。
制作物がどれくらいの期間使われるのか、デザインの耐用年数を意識しながら、トレンドとの距離感を考えることが大切です。
まとめ
以上、2026年のデザイントレンドの紹介でした。気になる表現や、制作のヒントになりそうなトレンドはありましたか?
近年のAIの進化は本当に目まぐるしいものがあります。デザインやコンテンツ消費のスピードも上がり、より高度な合理化や効率化が求められる時代となりました。
また、AIによって一定水準のビジュアルが容易に生み出せるようになった今、「どう作るか」だけでなく、「何をどう表現するか」という設計や意図の部分が、これまで以上に重要になっています。
そうした中では、ただトレンドに振り回されるのではなく、意志をもって必要な要素を選び取る力や、自分たちらしい表現をする姿勢が大切です。これからのデザイナーに求められているのは、そういったスキルなのではないかと思います。
2026年はどんなデザインが生まれていくのか、楽しみですね!
自社のサイトが古くなってきているとお悩みの方へ
スタイルメントでは、ブランディングのノウハウと、経営課題を解決するための設計・デザインの提供を強みとしています。自社のWebサイトについてのお悩みがあればお気軽にご相談ください。企業の魅力を引き出し、事業の拡大につながるサイトの制作・運用をサポートいたします。