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リクルーティングWeb戦略こそが 企業ブランディングの要

キュービーネット株式会社×スタイルメント

低価格・短時間ヘアカットの先駆者QBハウスが今改めて「採用」「人材育成」を強化している。QBハウス流 採用におけるWebブランディングとは?

リクルーティングWeb戦略こそが 企業ブランディングの要

求職者をモチベートするリクルートサイトへ

  • キュービーネット株式会社
    代表取締役社長
    北野 泰男

  • キュービーネット株式会社
    事業推進室 採用育成グループ
    平山 貴之

  • 株式会社スタイルメント
    クリエイティブディレクター
    野村 太郎

野村:2016年9月に公開した、QBハウスの「リクルートサイト」全面リニューアルをお手伝いさせていただきました。今回はそのサイト制作の目的である、採用におけるWebブランディング戦略についてじっくりお話を伺いたいと思います。まず、全面リニューアルの背景にはどのような課題があったのでしょうか?

平山:以前のリクルートサイトは、一言で言うと情報不足というのがありました。どんな人がどんな思いで働いているか、トレーナーはどんな思いで教育をしているか。「研修制度あり」とは言っているものの実際の内容に言及できていませんでした。そういった内容をWeb上でできる限り“見える化”したいと。デザイン的なところでは、端的に言ってしまうと色気が無いというか無機質な印象だったので、理美容という業界らしくおしゃれな感じにしたいなという思いがありました。

北野:元々QBハウスはビジネスモデルの独自性で急成長してきた会社です。創業して20年、日本での店舗拡大、海外進出とビジネスを進めていくなかで、ビジネスモデルを磨いていくことももちろん大切ですが、最終的には“人”
が大事というところに行き着いたんです。働く人たちが「本当に良いサービスをしたい」という思いを持たない限りは決して良いビジネスモデルは実現できない、お客様満足は実現できないというのが20年やってきて出た結論です。お客様を第一に、お客様が知りたい情報は提供してきたけれど、共に働く人が知りたいと思う情報が後回しになっていたなと。「QBハウスで働いてみたい」という人の思いが大きくなれば、この先さらに良いサービスを実現できると思います。経営者として、お客様に選ばれるためには社員から選ばれなければいけないという想いを強く持ち、今まで自社サイトの一部だった採用ページを単独の採用サイトにリニューアルし、強化することを決断しました。

 

採用の軸となったコンセプト『NEXT10』が サイトの効果を最大化

「NEXT10」の第一弾として、リクルートサイトへ展開。
採用活動へ大きく貢献する。

野村:理美容業界内ではもちろん、数ある採用サイトの中で、とにかく埋もれないようにするにはどうすればよいか。就職先を決めるという大事な選択の際に、QBハウスを見つけてもらうためにはどうしたらいいだろうと社内で何度も協議しました。そのなかでデザイナーから出てきたコンセプト案が『NEXT10』。“これだ!”と思ったんです。次の10年に向かう意思を表すこの言葉を採用ブランディングの軸に展開していくストーリーをビジュアル化して、初めに提案させていただきました。

北野:まさに我々の想いをビジュアライズしてくれたと思いました。自分たちで考えるとどうしても固定観念にとらわれ似たようなイメージになってしまい、新しい表現が生まれにくい。かといって、デザイナーさんのやりたいことを全面に出されると、こちらとしてはしっくりこないということも多
いんです。そこを、うまくどちらもくみ取ったデザイン案を出していただきました。自分たちで持つイメージとリンクしつつも、新しさや先進性を感じるデザインになったと思います。

平山:幅広い方向性のデザイン案を複数いただいて、その中から選ばせてもらえる、というのが良かったです。そのおかげで、自分たちに必要なものや求めているものがより明確になりました。

野村:自分たちの方向性を確かめるという意味でもブランドづくりってすごく大事なんですよね。だから私たちは、企業の進むべき道を照らすことができるような、経営者の志に寄り添うブランディング会社でありたいと思っています。

インナーブランディングにも効果。
現場の空気を伝えて応募者のモチベーションを高める

 

コーポレートサイト、ロジスカット、訪問理美容などへ展開。
デザインを刷新してゆく。

野村:現場で働いている方々のイキイキとした現場感を表現したいと思い、動画・スチール撮影やインタビューにもこだわりました。社員インタビューにご協力してくれた皆さまの反応はどうでしたか?

平山:職種や年齢、ライフスタイルなどが異なる社員を選出したのですが、それぞれの仕事のやりがいや魅力をうまく引き出して取材してもらえましたし、映像にもしていただき、QBハウスのイメージをより良く変えるものになったと思います。なによりインタビューを受けた本人たちが「とても楽しかった」と言っていたのがうれしかったですね。モチベーションが高まったと。

北野:今回のサイトリニューアルで一番変わったのは、応募者の質です。面接する前に、サイトをすごく読みこんでから応募して来てくれるので、QBならではの魅力にふれて熱意を持って臨んでくれる方が増えました。採用サイトを読み込んでいるというのは、ある意味、書類審査に合格したようなもの。おかげで採用率も高まりましたし、今後の成長が楽しみな社員が多く入社してくれました。また、面接担当者いわく、サイトに詳しく書いてあるので、面接で説明することが少なくなり、その分応募者本人のことを聞きだす時間が増えたと。それも採用の質の向上につながっていると思います。

平山:採用サイトを見て「QBっぽくない」と言われることがあります。これは、今まで単一だったQBのイメージが広がったり、変わったりして、このサイトから新たな価値を発信できているのだと感じます。

野村:世間一般のQBハウスへのイメージは「10分1,000円ヘアカット」ですよね。でも、本当はそれにとどまらず、独自のスタイリスト育成制度をはじめ、アジアやニューヨークへの海外展開、訪問理美容サービスなど幅広くビジネスを展開されていて、そこに採用のニーズもある。そのQBハウスの素晴らしさを少しでも採用サイトで伝える手伝いができたのなら、光栄に思います。

北野:ありがとうございます。共に働く仲間との信頼関係を今まで以上に大切にしていきたいと思っております。採用におけるWebブランディングの面もますます進化させていきましょう。

まとめ
採用方針の軸となるコンセプトを開発し、ブランディングへ
多くの選択肢から自分たちの進みたい方向性を明確に
 新たな姿をブランディングすることにより、企業イメージを変えることもできる

 

 

<取材協力>
キュービーネット株式会社
http://www.qbnet.jp/

株式会社スタイルメント
http://www.stylement.co.jp/

 

※対談のため、敬称を略しています。
※こちらの記事は2017年12月発行の「WEBプロ年鑑'18」掲載記事を元に再構成しました。

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