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成長とともに形を変えていく継続的なブランド育成

はんがい眼科×スタイルメント

2017年4月、埼玉県さいたま市見沼区に開院した、失明から目を守るための高度医療を担う「はんがい眼科」。事業立ち上げとともにスタートしたWebブランディングについて語ってもらった。

成長とともに形を変えていく継続的なブランド育成

医院の想いを形にしたロゴマークからスタートしたブランディング

  • はんがい眼科
    院長 医学博士
    板谷 正紀

  • 株式会社スタイルメント
    クリエイティブディレクター
    野村 太郎

  • 株式会社スタイルメント
    ディレクター
    竹元 真亮

 

板谷:はんがい眼科は、“地域のみなさまを失明から守る医療”を実践するため今年の4月に埼玉県に開院しました。開院にあたり必要なトータルのブランディングツールをスタイルメントさんとつくりあげてきました。

野村:スタイルメントは、開院の約半年前にWebサイト制作のご提案でお伺いしたんですよね。しかし、打ち合わせを重ねて板谷先生の地域医療への想いを理解するにつれて、まずは病院の想いを表現するロゴマークが必要であると感じ、ご提案をさせていただきました。

板谷:今のはんがい眼科のブランディングの中心になっているのは間違いなくこのロゴマークなので、あの段階で提案してもらって良かったです。患者さんの人生に寄り添い、同じ方向を見つめながらリードしていく。大げさかもしれませんが、このロゴマークが完成したとき初めてスタッフの心が一つになったと感じました。

野村:ロゴマークは、それを掲げている人たちの想いが強く表現されていることが大事です。はんがい眼科であれば、ここの院長は本当に地域のためにこの病院を開いたんだな、と思ってもらえること。

板谷:ロゴが決定するまでにスタイルメントさんから多くのデザイン案をプレゼンテーションしてもらいましたよね。その中で、今のロゴマークの原型が出てきた瞬間に「あ、これだ!」と。翌日には直接電話をおかけして、これでやりましょうとお話をしていました。出会うときは、直観的にピンと来るものですね。

竹元:ロゴマークに込めた想いを軸に、Webサイトを通じたブランディング施策が本格的に始まりました。

 

サイトを成長させていくのが Webブランディングを成功させる秘訣

 

開院前に公開されていたティザーサイト

 

 

 

開院と同時に公開されたサイト

 

野村:新規事業の立ち上げにおいて特に言えることですが、Webサイトに求められる役割というのは事業の成長段階に応じて変わっていきます。変化に合わせてサイトも形を変えていく、成長させていくというのがWebを使ったブランディングでは重要になります。

竹元:今回の例で言うと、開院の3ヶ月前にティザーサイトを開設しました。ロゴマークと「一人でも多くの人生を失明から守りたい」というメッセージ、そして、開院前の内覧会の告知、という情報を絞ったサイト。どんな病院なんだろう、とユーザーの興味を喚起し注目度を高めるためのものです。

板谷:内覧会には3日間で3,000名以上の地域の方々にお越しいただきました。ティザーサイトをはじめとしたいくつかの施策の相乗効果であったと思います。

竹元:開院と同時に、詳細情報をしっかり載せたWebサイトを公開しました。はんがい眼科がどんな想いで建てられたのか、どんな医師がいるのか、どんな設備があってどんな治療を受けられるのか。Webサイトを見れば一通りのことがわかるようになっています。

野村:開院前は、はんがい眼科という病院ができますよ、という告知。現在は、はんがい眼科がどういう病院なのかを理解してもらいブランドアイデンティティを確立させようという段階。そして、それは完了しつつあると言っていいと思います。

板谷:その次の段階について考えるところに来ているということですね。具体的にはどういった方向性ですか?

野村:今後は、はんがい眼科さんと患者さんの距離をいかに縮めていくか、というのが焦点になってきます。現在のブランド確立のためのサイトから、よりコンテンツを充実させ、ユーザーの側から能動的に利用してもらえるようなサイトに発展させていく。

竹元:そのための準備のひとつとして、治療方針や手術、症状について個別の解説ページに持ち、より詳細な説明を入れられるようサイト改修を進めています。コンテンツを充実させることで、ユーザーが求める情報を見つけやすくなることにもつながります。

板谷:目の病気について情報を求める人が、はんがい眼科のWebサイトにたどり着きやすくなるのは良いことですね。難病に対する高度な治療というのは、はんがい眼科を設立した理由であり、強みでもありますので。

ブランドづくりに求められる関係性

野村:今回ブランディングを進めるなかで非常にありがたかったのが、板谷先生がデザインに対してすばらしい美的感覚をお持ちであり、また、ダメだと思ったものにはダメだとはっきり言ってくださるところでした。

板谷:スタイルメントさんはこちらの言うことをきちんと受け止めて、より良いものを作ろうとしてくれる。だから心置きなく思ったことを言うことができたんです。あらかじめ決まっていた範囲だけやっておしまい、ではないクリエイターとしての姿勢を感じました。そういう相手とでないと良
い関係は築けないと思います。

野村:お互いのことを信頼して高め合える、パートナーとしての関係を結べるのはブランドづくりをやる上で理想的ですね。

竹元:今回のお仕事でスタイルメントは医療施設のWebサイトについてすごく勉強させていただきました。

板谷:本気で良いブランドをつくろうとしている人達の間には、商売の枠におさまらない力がはたらく瞬間があると思うんです。私は出会ったとき直感的にスタイルメントさんはそういう仕事ができる人達だと感じたし、それは間違いでなかったと思います。

野村:本当に良いお仕事をする機会をいただきました。今後もWebの効果を最大限に活用し、地域の人々の目の健康に還元できるよう、お手伝いさせていただきます。

まとめ
ロゴマーク、コンセプトなどブランドの根幹をしっかりつくる
事業の成長段階に応じてWebサイトの形を変えていく
ブランディングの成功に欠かせないのは制作におけるパートナーシップ

 

<取材協力>
はんがい眼科
https://hangai.org/
株式会社スタイルメント
http://www.stylement.co.jp/

 

※対談のため、敬称を略しています。
※こちらの記事は2017年12月発行の「WEBプロ年鑑'18」掲載記事を元に再構成しました。

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