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8Kの多角的プロモーションによる
シャープ「AQUOS」のWebブランディング

シャープ株式会社×スタイルメント

8K実用放送に先駆け、8K解像度の高精細・高画質液晶パネルを搭載した「8K対応液晶テレビ」を創出したシャープ株式会社。まだ一般認知の低い8Kへの理解促進を目指すWebプロモーションとは。

8Kの多角的プロモーションによる シャープ「AQUOS」のWebブランディング

シャープ「AQUOS」の新たなるブランディング戦略、次世代映像規格8Kプロモーションが始動

  • シャープエレクトロニクスマーケティング株式会社
    マーケティング統轄部
    デジタルマーケティング部 係長
    今来 則彦

  • 株式会社スタイルメント
    クリエイティブディレクター
    野村 太郎

  • 株式会社スタイルメント
    ディレクター
    徳増 勇太

「シャープ8Kポータルサイト」

8Kの世界を体験できるWebCM動画を導入に、多彩なコンテンツを展開。

野村:「AQUOS 8K」発売に先駆けて行われた今回のWebプロモーション。これは「AQUOS」の未来をブランディングしていくための大きなマイルストーンになり得る施策です。今回は、過程を振り返りながらお話を伺いたいと思います。

今来:「AQUOS 8K」は、シャープが長年「AQUOS」で培ってきた広色域・高輝度技術などにより、これまでにない映像体験を可能とします。しかしまだ8Kそのものへの一般認知が十分ではありません。そこで、8Kの魅力を多角的に紹介する「8Kポータルサイト」を中心としたWebプロモーションを展開しました。

徳増:まず、プロモーションの全体概念と目指すゴールをシャープさんからご提示いただきました。今までになかった技術を分かりやすく伝えるにはさまざまなハードルがあります。それを一つ一つクリエイティブに具現化していくためにはどうすればよいか。今まで制作してきた蓄積を集め直して、何をどこに配置するか、パズルのように当てはめていくところからスタートしました。

今来:今回の8Kサイト公開は、家庭向け製品の発売前でした。発表後の製品についての特長や技術を紹介するのが通常ですが、今回はまだ販売していない製品の技術を伝え、その技術が家庭に入ったときにどのようなことがもたらされるかをイメージしてもらう、という今までにない課題がありました。今回のプロモーションは、その難題をクリアしなければならなかったのです。

野村:8Kテクノロジーサイトを中心に、Web広告から店頭と連携した販促の領域も包括したような多角的なプロモーションを仕掛けようと。

今来:はい。制作に携わる人が多岐に渡るので、いかに制作チーム全員が共通の認識を持てるかがプロモーション成否のカギとなると感じました。それで、パッと見て直観的に分かるプロモーション全体概念図を用意したんです。

徳増:おかげで、自分たちがプロモーションのどの部分を担当しているか。他はどう動いていて、うちはどのタイミングで動き出すか。広告出稿のタイミングはいつか、WebCMをどのようにサイトに組み込むかなど、全体の動きを把握することができました。公開するまで各社の動きが見えづらいWebだからこそ、視覚化された骨子があったことが良かったと思います。早めにプランの策定やスケジュール調整をかけていくことができました。

「落語」を活用したインパクトあるオリジナル動画。興味・関心から理解促進へ

8Kと2Kを落語家に擬人化した創作落語動画

のスペシャルサイト。

野村:プロモーションの一環で制作した動画コンテンツ「8K落語」も今回のポイントですよね。地域へのカルチャー提供として、スタイルメントが開催している「恵比寿みちくさ落語」という落語イベントに今来さんが興味を持ってくれて。

今来:昔は中高年層がメインだった落語が、今また若者や会社員などの間でブームになっていますよね。スタイルメントさんは、その時勢をうまく掴んで、恵比寿という感度の高い街で落語会を行っています。流行に乗った一過性のものではなく、3年間以上地道に続けている。これを活用すればおもしろいコンテンツになるのでは、とスタイルメントさんに相談しました。実績があるからこそ本物が作れる。さまざまなコンテンツがあふれるWebの中でも差別化が図れると直感したのです。

徳増:イベントコンテンツがWeb企画でも自社の強みになるのだと、今回のご提案で初めて認識できました。AQUOS落語動画は、今回で3回目でしたが、回を重ねるごとにプロモーションとしてのクオリティが上がっていると思います。まずは観た人が単純に楽しめて、結果的に8Kを理解してもらい、興味や周りへの拡散につながることを意識して制作しました。

知見とコンテンツの蓄積、ダイレクトな意思疎通がWebサイトの質を高めていく

8Kがもたらす新しい世界について、「技術」

「可能性」「放送」という3つのテーマで解説。

 

 

イメージや図解を駆使しながら圧倒的な解像

度と本物の立体感を生み出す技術を解説。

野村:8Kのすべてを語るサイトなので、初めての人にとっつきやすくしつつも、専門分野の方、例えばデジタル雑誌のライターさんにとってネタ元になるような、技術関連の深いところまで掘り下げた情報も網羅しています。ターゲットがとても広い。

今来:はい。ですので、制作にあたってはシャープサイドと同じくらいの思い入れや技術の理解度が求められました。スタイルメントさんにはAQUOSサイトの制作に約10年前から携わってもらっているので知識の蓄積がしっかりある。加えて、メーカー側の発言をそのまま掲載するのでなく、初めて4K・8Kの技術にふれる人が見ても興味を持てるような導入の作り方など企画構成からご提案いただけました。

野村:メディアが複雑化し、Webの領域もどんどん広がっていく中で、よりスピードが求められ、コンテンツの質も問われるようになっていると感じます。

今来:クライアントの意思に共感して一緒になって作ってくれること、また情報がダイレクトに伝わるっていうのがすごく大事です。スタイルメントさんはプロデューサー、ディレクター、デザイナー、ライター、システムエンジニア、それぞれの顔が見られてダイレクトに情報が伝わるので、スピード感があります。これからのクリエイティブはそういうことが求められるのでは。

野村:意思疎通し、全員が同じ方向を向いていることが成功への近道ですね。

徳増:今回プロモーション全体像から参加させていただき、視野が広がりました。今まではコンテンツ内容をメインに考えていましたが、今回、集客や運用も含め成果につながる設計に携わり、非常に勉強になりました。

今来:いかに8Kを身近に感じてもらえるようにしていくかが今後の課題。Webプロモーションも長いスパンで発展させていきたいですね。

 

まとめ
関連メディアや導線が多岐に渡るWebプロモーションでは初めの全体設計が重要実績
企画力のあるオリジナルコンテンツで、クオリティを高める
制作チーム全員で意識するのは、ダイレクトな情報伝達とスピード感

 

<取材協力>
シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/

株式会社スタイルメント
http://www.stylement.co.jp/

 

※「AQUOS」のWebブランディングを共に作り上げた制作者による対談のため、敬称を略しています。
※こちらの記事は2017年12月発行の「WEBプロ年鑑'18」掲載記事を元に再構成しました。

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